スマホやタブレットの登場によってベッドの上だろうがトイレだろうが、漫画や映画などのエンターテイメントを楽しみ、Alexa・siriを介して掃除ロボットに指示して掃除部屋を綺麗にする。
従来は「厳しいんじゃない?」と思われていた、人対人のコミュニケーションもZOOM等のライブツールの浸透によって、飲み会や婚活なんかもオンライン化されきています。
そんな世の中をさらに加速させる重要なアイテムであるVRデバイスですが、寝た状態で使用することに特化させた製品を2021年9月13日にDiver-X社が発表しました。

Daiver-X HalfDive 世界初の寝ながらの使⽤に最適化したVRデバイス
「完璧なバーチャルリアリティ体験に向けて」
HalfDive
基底状態で使用するVRデバイス
VRと聞くと大体の方はVRゴーグルを想像されると思います。
立った状態、座った状態でVRゴーグルを頭に装着してエンターテイメントを楽しむ、というのがこれまでの一般的なVRの認識だと思います。
今回Diver-Xが発表したVRデバイスは寝っ転がった状態で使用します。
寝っ転がる、それは一番人間が楽でエネルギー消費を抑えていられる状態。
それと同時に使用するデバイスのサイズと重量にしばられないということにもなります。
デバイスの大きさの制限を取り払ったHalfDiveは機能性等を犠牲にすることなく、今までのVRを進化させより現実に近い仮想現実を実現しています。
驚異的な視野角 約134°

独自の光学系技術によって水平視野角約134°を実現。
人間、大人の有効水平視野角は約120°くらいみたいです。
HalrDiveであれば視野が原因で現実に戻されてしまうこともないでしょう。
また最高額モデルにのみ可変焦点機能が搭載されます。
部品スペースの制限を取り払ったHalfDiveは、あなたにとって快適な視界を提供してくれるでしょう。
再現される新感覚世界
物を持つ感触の再現

ワイヤーを使用した力覚フィードバックによって、物を触る感触を装着者に伝えます。
このワイヤーを使ったシステムは摩擦感も伝えることができます。
リアルな動物の毛並みや投げるボールの感触等も寝ながら感じることができるのでしょう。
ゲームであれば、実際にモンスターと戦っている感触を味わえます。
ハンドコントローラーはYOUTUBEで近日公開されるようです。
未体験のシステムを動画で見れるのは凄くありがたい。
拡大する身体操作

足に取り付けるフットコントローラーによって、身体の動きをエミュレーションします。
従来の立って使用するVRデバイスでの操作よりも上級な身体動作を行うことができるようです。
例えば、足の角度によってアバターがしゃがむ、など。
現実感をさらに高める
HalfDiveは音、振動、風を使ってVR世界を高いレベルで体験させてくれます。

装着者の頭、VRデバイスの横と後ろに囲むように設置された4個のスピーカーはあなたをより深いVR世界へと送り込んでくれます。
ホラー映画とかマジ怖そうだなって思いました((((;゚Д゚))))

モンスターの足音、轟く雷鳴。
プレイヤーの没入感を高めるバイブレーションも搭載。

HalfDiveは風も利用します。
一部テーマパークや4D映画で使われている風を使った環境の再現です。
単純に装着者が暑い時も想定して付けられたそうですよ。
仕様詳細
VR自由度 | 4.5dof |
光学系 | 独自の10枚非球面レンズ、バリフォーカル機能(可変焦点機能) |
視野角 | 約134° |
解像度 | 片目1,600×1,440px/両目3,200/1,440px |
リフレッシュレート | 90Hz以上 |
ダイアル式物理IPD調節 | 58から82ミリメートル |
オーディオ・マイク | スピーカー4個・単一指向性マイク |
コントローラ | 両手・フットコントローラー |
トラッキング | LightHouse対応 フットコントローラーによるアバター移動エミュレーションシステム |
カメラ | キーボードオーバーレイ |
インターフェース | DisplayPort 1.2/USB3.0/3.5mmオーディオジャック 12V電源/I2Cモジュール接続) |
プラットフォーム | すべてのSteamVRアプリケーション対応 |
SDK(Software Development Kit) | Unity(専用機能VRChatへ)/Unreal Engine |
価格(kickstarter) | ベーシックモデル:約800USD/日本円で約88,000円 フルセット:約1200USD/日本円で約132,000円 バリフォーカルレンズ(可変焦点)対応モデル :4000USD/日本円で約440,000円 |
補足 | ※製品の仕様と価格は予告なく変更される場合があります。 ※コントローラーの無線通信機能は各国で認定されています。 |
自由度 dofとは? 超ざっくり説明
degres of freedomの頭文字、直訳で自由の度合い。かな?
1dofで前後の傾き、2dofで前後+左右の傾き、3dofで前後+左右の傾き+左右の回転。って感じで
数字が増えるごとにリアルとの連動する動きの種類が増えてきます。
HalfDiveは4.5dofなので前後左右の傾きと左右の回転+前後の移動+0.5分のなにか。になるようです。
入手・購入
一般販売ではなくkickstarterというアメリカのクラウドファンディングでの支援購入になります。
2021年11月16日から募集開始とのことです。
あなたの応援でVR世界の進化をブーストさせることができるかもです。
まとめ・感想
VRや4D映画などで五感の内の3つ、見る・嗅ぐ・聞くはすでに多数の場所で表現されています。
今回HalfDiveで実現される触れる、「感触」の登場によってVRは本当の仮想現実に近づきました。
昔から漫画やアニメ・ゲームに登場する仮想現実での生活、マトリックスやソードアートオンライン等の世界がもう目の前まで来ているようですね。
VRが出始めた頃、エンジニアの方達が実現させたかった「完全な仮想現実の世界」。
今回Diver-X社が破った壁によって娯楽のみならず、仕事や学校、はたまた医療現場等の現代社会での行動を自宅にいながら実行できる。
そんな世界が見えた気がします。
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